カーテンには、部屋の中や外気のほこり、排気ガス、花粉、タバコのヤニ、料理のニオイ、開け閉めの時の手あかなど、思いのほかいろんな種類の汚れがついています。
そんな汚れをそのままにしておくと、生地が劣化したり、汚れが落ちにくくなってしまったりします。
あれ?なんだかこのカーテン、
ホコリっぽい気がする。
そういえば、なんとなくニオイも気になるような・・・
そんな時にはカーテンの洗濯をしましょう。
今は自宅で洗えるカーテンも多いです。
一見大変そうに思えるカーテンの洗濯ですが、ポイントを押さえておけば、
そんなに難しくないですよ。
定期的なお手入れがカーテンを長持ちさせてくれます。
今回は、カーテンを自宅で洗濯しているインテリアコーディネーターの私が、カーテンを洗濯する頻度とその洗濯方法について解説します。
※なお、この記事は自宅で洗濯できるカーテンの洗濯方法について書いています。自宅で洗濯できないもの、デリケートなものについては、専門の業者にクリーニングを依頼することをオススメします。
カーテンを洗濯する頻度は、ドレープ:1回/年 レース:2回/年
年に何回くらいカーテンを洗っていますか?
1回?、2回?、それ以上?もしくは1回も洗ったことがないという方もいらっしゃるかも知れませんね。
ズバリ!
洗う頻度はドレープカーテンは年に1回程度、レースカーテンは年に2回程度が目安です。
洗いすぎるとかえってカーテンの生地を傷めてしまうことがあるので気を付けてください。
※ドレープカーテン:薄手のレースカーテンとセットでよく使われている厚手のカーテン。
カーテンの洗濯は、よく晴れた湿度の低い日に!
カーテンの生乾きはニオイやカビの原因になります。
せっかくきれいに洗濯したのにそんなの嫌ですよね。
ですから、カーテンの洗濯は、すっきりとよく晴れた、湿度の低い日にするようにしましょう。
具体的な時期としては、五月晴れが爽やかな梅雨前や秋の行楽シーズンがおすすめです。
天気予報のチェックは欠かせませんね!
カーテンの洗濯の手順
カーテンの洗濯の手順は次の①〜⑤です。
[カーテンの洗濯の手順】
①洗濯表示を確認
②ほこりをはらう
③フックを外す
④洗う・脱水
⑤干す
洗濯表示を確認
洗濯をする前に必ず、カーテンの洗濯表示ラベルをチェックしましょう。
洗濯表示のマークの表す内容はこちらで確認できます。
>>消費者庁HP[新しい洗濯表示]
洗濯表示マークを確認して、洗濯機洗い、手洗い、水洗いができないものはクリーニングに出しましょう。
また、洗濯機洗いができると表示されているものでも、使用年数や使用状況によって生地が傷んでもろくなっている場合や色落ちすることがあります。
その場合は優しく手洗いをするなど、カーテンの状態を見て判断してください。
カーテンのほこりをはらう
カーテンには思いのほかほこりがたくさんついています。
洗濯する前に掃除機やはたき、ブラシなどでほこりを落としておきましょう。
その際は生地を傷めないように優しくするのがポイントです。
この作業、カーテンを吊るしたままするとやりやすいです。
フックを外す
カーテンを洗濯する前にフックを外します。
フックをつけたまま洗濯をしてしまうと、生地が傷んだり、破れてしまう場合があります。
それにフック自体も破損してしまう恐れがあります。
フックは必ず取り外しましょう。
取り外したフックは無くならないようにひとまとめにして保管しておいてください。
また、フックに汚れがある場合はフックも洗っておきましょう。
洗う・脱水
洗濯機で洗う場合
洗濯機で洗う場合はカーテンをプリーツに沿ってたたみ、ネットに入れて洗います。
洗濯機のコースは洗濯機によって表示は違いますが、手洗いコース、ドライコース、ソフト洗いコースなどの弱水流で水量は最大にして洗います。
洗剤はおしゃれ着洗い用などの中性洗剤がオススメです。(必ず洗濯表示を確認して、適したものを使用してください。)
手洗いをする場合
手洗いをする場合は、洗剤を溶かした水の中に、たたんだカーテンを入れ、
押し洗いや振り洗いでやさしく洗います。
生地が傷んでしまう可能性がある、もみ洗いやこすり洗いはしないで
やさしく洗うようにしましょう。
脱水
洗濯機の場合も手洗いの場合も、脱水は、20秒〜30秒程度のごく短い時間に設定します。
脱水時間が長いとシワや型崩れの原因となります。
また、カーテンに洗剤が残らないようにすすぎはしっかりしてください。
汚れがひどいときは
汚れがひどいときにはつけ置き洗いが効果的です。
洗剤を溶かした水または洗濯表示に適した温度のお湯に30分〜1時間ほどつけておきます。(途中、水が汚れたら汚れの再付着を防ぐためにきれいな水に変えてください。)
その後、洗濯機で洗います。
カーテンは大きいので、手洗いやつけおき洗いには浴槽を利用するといいですね。
干す
洗濯・脱水が終わったら次は干す作業です。
まず、外していたフックを元通りに取り付けます。
取り付けたら、カーテンレールに吊るして自然乾燥させます。
(洗濯している間に窓まわりとカーテンレールの掃除をしておきましょう。こちら)
このとき必ずしておきたいことは、カーテンレールにグラつきがないかチェックをしておくことです。
洗って水分を含んだカーテン(特にドレープカーテン)はとても重くなります。
吊るしても大丈夫か事前にチェックしておきましょう。
カーテンレールに吊るしたら、軽くたたいたり、引っ張ったりしてシワを伸ばしたりして形を整えるようにします。
床に水滴が落ちてしまう場合があるので、
タオルやビニール、新聞紙などを敷いておくといいですね。
また、外に干す場合は陰干しをするようにしましょう。
乾燥機は縮みやシワの原因になるので使わないでくださいね。
カーテンを洗濯している間にすること:窓周りの掃除
カーテンを洗濯している間の時間を利用して、窓ガラス・網戸・サッシなどの窓回りとカーテンレールの掃除もしておきましょう。
汚れがついたままだとせっかく洗濯してきれいになったカーテンに汚れがついてしまいます。
また、ホコリなどをそのままにしておくと、湿気を含んで汚れが取れにくくなったりカビなどの原因にもなります。この機会にきれいにしておきましょう。
カーテンをかけている時には見えにくい、隅の方も掃除しましょう。
普段のお手入れ
せっかくきれいに洗濯したカーテンですから出来るだけきれいな状態を保ちたいですよね。
それには普段のお手入れが欠かせません。
普段のお掃除のついでに、掃除機やはたきでほこりをはらったりなど、カーテンのお手入れもしておきましょう。ブラッシングをするのも効果的です。
また、汚れが付いたときはできるだけすぐに落とすようにしましょう。
時間が経つほどと落ちにくくなります。
衣料用の中性洗剤を含ませた布ときれいなタオルで生地を挟み、たたくようにして拭き取ってください。
このとき汚れが広がらないように注意してください。
カーテンを収納する場合
季節によってカーテンを取り替えるなど、カーテンを保管しておきたい場合もあると思います。
そのときは、必ず洗濯をしてよく乾かしてからしまいましょう。
そうしないと変色やカビ、虫食いの原因になります。
また、保管はヒダにそってきれいにたたみ、ほこりや湿気を防止するために袋に入れて収納するようにしましょう。
最後に:カーテンの洗濯でお部屋をリフレッシュしよう
今回は、カーテンの洗濯についてお話ししました。
カーテンがきれいになると部屋もリフレッシュでき、気持ちがいいものです。
ぜひ、普段のお手入れと定期的なお洗濯をして、
お気に入りのカーテンを末永く愛用してくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。