家の中をスッキリと片付けたい時、つい今あるモノを減らすことだけに目が行きがちです。
でも、それだけではモノを減らした時に一時的にスッキリと片付いた状態になるだけで、モノが増えればまた元通りになってしまいます。いわゆるリバウンドですね。
そうするとまた、スッキリさせようとモノを減らす・・・
減らす→増える→減らす→増える・・・・
まさに無限ループです。
そんな無限ループにはまってしまわないためのカギは、「減らす」と「増やさない」の2つです。この2つがセットになって初めてスッキリとした家での暮らしが実現するといっても過言ではありません。
今回の記事では、スッキリとした家での暮らしを実現するカギとなる「減らす」と「増やさない」について、それを実践するための方法とともにお話しします。
減らす
モノが多くてなかなか片付かないと言う時は、今あるモノの量を減らさなくてはなりません。
モノの量が多いと部屋は散らかりやすくなるからです。
「減らす」ことを、普段の生活の中に取り入れれば、スッキリをキープできるようになります。
それには「減らすためのルール」が必要です。
まずは下の3つを実践してみてください。
①スペースからあふれたら減らす
本・おもちゃ・食器・洋服などに効果あり。
この方法は、モノを減らすのに一番わかりやすくて実行しやすい方法です。
あらかじめ収納するスペースを決めておいて、そのスペースに収まる分だけを持つようにします。
そしてそのスペースからあふれた時は見直しをして減らすというやり方です。
例えば、本はこの棚に収まるだけ、おもちゃはこのボックスに入る分だけなど、収納するスペースを決めてしまうのです。
この方法だと、モノの量を一定に保つことができ、増えることを防げます。
②新しくするタイミングを決める
タオル・下着類などに効果あり。
タオルや下着類の捨て時ってわかりにくいですよね。
結構くたびれてしまっているのに、まだ使えるからといつまでも使っていませんか?
また、捨て時がわからないから、古いものはそのままで新しいものを買ってくる。
こんなことをしているとどんどん増えてしまいます。
この際、新しくするタイミングを決めてしまいましょう。
例えば、衣替えの時期に合わせてとか、●か月に1回とか決めて全部新しいモノにしてしまうんです。
必要な枚数を定期的に新しくすることで、常に気持ちいい状態のものを使うことができます。
新しくする時期を決めていれば、家計の予算も組みやすいです。
③増えたら減らす
本来は、自分にとって必要なモノの適正量を知り、その数の範囲内で生活できれば、モノだらけになることもありません。
でも、それってなかなか難しいことでもありますね。
ここはひとつ、シンプルに考えて増えたら減らすを心がけてみましょう。
満席のバスに座ろうと思っても、誰かが降車しなければ座ることはできません。
家の中も同じです。モノを増やすにはそのための場所を空けてあげないといけませんね。
ポイントは、「1つ増えたら1つ減らす。」です。
それは消しゴム1個、ペン1本など、どんなに小さなモノでも同じです。1つには変わりありません。
ただ、基本は1つ増えたら1つ減らすですが、今もしモノであふれた暮らしになっているなら、思い切って1つ増えたら2つ減らす、3つ減らす・・・と自分なりのルールを決めるのも良い方法です。
そうして減らしていくうちに、徐々に家の中がスッキリとしてくるはずです。
増やさない
そもそもモノを増やさなければ、家の中がモノであふれることはありません。
でも、現代の私たちの生活ではこれが実に難しい。
意識をしていないとモノはどんどん増えていきます。
ですから、「増やさない」ことを意識することが大事なんです。
「増やさない」ために、下の4つを意識してみてください。
①使い回しのきくモノを選ぶ
洋服・キッチン用品などに効果あり。
洋服などは仕事や外出用のものと休みの日用のカジュアルなものを分けて持つよりも、どちらにも兼用できるものを選べば少ない数ですみます。
定番のものだったり、シンプルなものを選ぶとコーディネートの幅も広がりますね。
また、キッチンなどで使う便利グッズなどは、買う前に家にあるもので代用できないか考えてみましょう。
結構なくても大丈夫だったりします。
限定的な用途のものをたくさん持つより、いろいろな用途に使える使い回しのきくモノを選んだ方が数も少なくてすみ、収納する手間もスペースも少なくてすみます。
②ストックの数を決める
トイレットペーパーや洗剤、ラップなどの消耗品に効果あり。
例えば、洗剤のストックは●個までなど、数を決めておきましょう。
腐るものじゃないから、と長い間置いておくと、腐らないとはいえ、ホコリをかぶったり劣化することだってありえます。
ストックの数を決め、減ったらその分だけを買い足す。
そうすればムダに買うことを防げ、収納するスペースも少なくてすみます。
これ、節約にもつながります。
③安いからという理由でモノを買わない。
バーゲンシーズンになると心が躍ります。
スーパーやドラッグストアの大安売りのチラシを見るとそれだけでワクワクします。
「定価の〇〇%OFF」なんて書いてあると買わなきゃ損だという心理が働いてしまいます。
でもそれ、そのモノが欲しいんじゃなくて、「安い!」「お得!」という言葉のマジックにかかっているだけです。
本当に欲しいと思っていないモノは、結局着なかったり使わなかったりします。
使わないモノにお金を払うのはいくら安くてもムダです。
もし安さやお得に惹かれてしまいそうになったら、一旦深呼吸して自問してみましょう。
「本当にそれが欲しい?」「安いだけが理由じゃない?」
④タダのモノに注意する。
粗品・試供品・オマケなどに効果あり。
タダでもらえるモノ、例えば粗品や試供品、オマケなどには注意が必要です。
タダだから貰っておかないと損な気がしてつい貰っておこうとなります。
でもそれ、本当に欲しいですか?
タダだからとか、みんなが貰っているからという理由で貰ってきても、結局使わないままになってしまいます。
必要なければもらわない方がいいです。
タダのモノはつい貰ってしまいがちです。注意!
最後に:毎日の積み重ねがスッキリをつくります。
いかがでしたか?
今回の記事では、スッキリをキープするには「減らす」と「増やさない」をセットで行うことが大切というお話をしました。
毎日の暮らしの中で意識をしていないと家の中のモノはどんどん増えていきます。
そして気がつけば家の中がモノだらけなんてことにもなります。
そうなると、片付けようにもどこから手をつけたらいいかわからないという事態も招きかねません。
今回ご紹介したルールは私のおすすめの方法です。
それ以外にもご自身でやりやすいルールをつくって実践してみてください。
一気にモノを処分した時のように、すぐにはキレイにならないけれど、
ゆっくりですが確実に効果が現れてきますし、リバウンドもしなくなります。
毎日の小さな積み重ねがスッキリとした家での心地よい暮らしにつながります。
急がずゆっくりいきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。